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【レビュー】大鳥神社(甲賀)参拝を写真で紹介|御朱印や各種初穂料についても

神社

『甲賀流忍者朱印帳』の御朱印頒布先3か所目として、甲賀町にある大鳥神社(おおとりじんじゃ)を訪問してきました。

今回は、油日神社・櫟野寺とともに甲賀地区を代表する社寺の一つ・大鳥神社を訪れた感想や見どころについてお伝えしていきます。

甲賀流忍者朱印帳を使ってみた感想は”こちら”で紹介しています。

この記事でわかること

・大鳥神社の基本情報
・大鳥神社のご祭神とご利益
・大鳥神社最大の行事
・大鳥神社と忍者の関係
・大鳥神社の駐車場の場所や台数

・大鳥神社参拝ルートと所要時間
・大鳥神社の太鼓橋/手水舎/楼門/拝殿/祝詞殿ほか
・大鳥神社の御朱印を受ける場所や初穂料
・大鳥神社の他の授与品と初穂料

大鳥神社の基本情報

大鳥神社は、元慶6年(882年)=平安時代創建と伝わる神社です。

神仏習合時代は同じ場所に河合寺(天台宗)があり、中世には『河合祇園社』『大原祇園社』『牛頭天王社』などと呼ばれていました。

大鳥神社の楼門の写真 八坂神社の西楼門の写真
大鳥神社の楼門 京都・八坂神社の西楼門
管理人
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楼門は京都の八坂神社と瓜二つ!大正時代に再建されたものだそうです

また、八坂神社の祇園祭と同時期(7月)に行われる例大祭『大原祇園』は、1415年(室町時代)から続く伝統ある行事となっています。

明治時代になると神仏分離の流れを受けて、現在の『大鳥神社』に改称。

旧大原荘の『大』と鳥居野の『鳥』の字をとってつけられたそうです。

創建 元慶6年 (882年)
主祭神 素盞嗚尊 (すさのおのみこと)
相殿神 大己貴命 (おおあなむちのみこと) = オオクニヌシ
奇稲田姫命 (くしなだひめのみこと)
ご利益 厄除け 家内安全 無病息災 等
国指定重要文化財 木造神像 (社伝素盞鳴命坐像)
国登録有形文化財 楼門/拝殿/神楽殿/神饌所/神輿蔵/祝詞殿 (中門) /社務所
市指定有形文化財 本殿/石造反橋
所在地 滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野782
TEL 0748-88-2008
アクセス ・JR草津線「甲賀駅」から徒歩約20分
・新名神高速道路「甲賀土山IC」から車で約10分
公式サイト https://www.ootorijinjya.jp/

大鳥神社の祭神とご利益は?

大鳥神社の祭神は、荒くれ者として有名な『素盞嗚尊(すさのおのみこと)

そのすさまじい力で災いや病気を祓うということで、主に厄除け無病息災のご利益があるとされています。

面白いのが、相殿神として祀られている『奇稲田姫命 (くしなだひめのみこと)』がスサノオの妻、『大己貴命 (おおあなむちのみこと) =オオクニヌシ』がスサノオの子(伝:日本書紀)であること。

管理人
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スサノオはクシナダを助けるためヤマタノオロチを退治して、その後ふたりは結婚!以降、スサノオは荒くれ者から英雄に大変身したのだとか(笑)

このエピソードから、スサノオ・クシナダヒメ・オオクニヌシ共通となる

●縁結び
●夫婦円満
●家内安全
●五穀豊穣

などが大鳥神社のご利益とされています。

大鳥神社最大の行事

大鳥神社で最大の行事は、すべての災いや病魔を祓う例大祭・大原祇園(おおはらぎおん)です。

毎年7月23日・24日に行われますが、特に24日の本祭で行われる

『花奪(はなうばい/はなばい)神事』= 滋賀県指定無形民俗文化財

が荒っぽいことで有名。

花傘につけた赤い造花(真花)を参拝者が奪い合うもので、花を持ち帰って家の神棚等に祀ると、その年の無病息災や家内安全のご利益があるとされています。

管理人
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『花奪神事』は当時の権力者・豊臣秀吉からお墨付きをもらったそうです

また同日には氏子総代が楼門から粽(ちまき)をまき、その中に当たりがあれば酒樽を戴くことができる『粽撒き神事』や『神輿渡御』も行われています。

大鳥神社と忍者の関係

忍者朱印帳の頒布先ということで、やはり気になるのが大鳥神社と甲賀忍者(甲賀武士)との関係。

調べてみると、大鳥神社は『甲賀衆結束の鎮守の社』の一つで、忍者たちの合議の場だったとのこと。

管理人
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今でいう地域の集会所ですね

一帯を治めていた、甲賀五十三家&甲賀二十一家に名を連ねる大原氏の氏神として信仰を集めていたそうです。

甲賀忍者には、「全員で集まって話し合いで決める」という掟があり、一族は本家・分家の上下もなく強い結束で結ばれているという特徴を持っていました。

大原氏の結束が強かった証明として、大鳥神社では今でも毎年8月3日に各地の大原氏が神前に集まる「大原同苗講」という行事が催されています。

大鳥神社参拝を写真付きでレビュー

ここからは、大鳥神社を実際に参拝した感想や見どころを順番に写真を交えて紹介します。

①アクセス
②駐車場の場所と台数
③参拝ルートと所要時間
④参道・太鼓橋
⑤手水舎
⑥楼門
⑦拝殿・祝詞殿と他の建物
⑧御朱印
⑨他の授与品と初穂料

大鳥神社へのアクセス

大鳥神社へ行くのは、やはり車が最も便利です。

新名神高速道路『甲賀土山IC』から約10分(6.7km)、『甲南IC』からは約12分(8.2km)。

名阪国道を使うと『上柘植IC』から約15分(11.1km)ほどです。

いずれの道も交通量は多くないのでご安心を。

管理人
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甲賀土山ICからは信号が2つだけなので5分くらいで着いてしまうかも

また、電車の場合でもJR甲賀駅から徒歩で約20分(1.8km)とアクセス良好。(周辺の社寺と比べてです…)

道は比較的平坦で歩きやすいのですが、駅からちょっと離れるとコンビニすらありません(笑)

必要なものがあったら、事前に買い揃えておいてください。

管理人
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駅周辺にはコンビニ・スーパー・ドラッグストアが揃ってます

大鳥神社の駐車場の場所と台数

大鳥神社には、境内のすぐ横に無料駐車場があります。

舗装や区画はされていません。

駐車スペースは約20台(22~23台はいけるかも)

大鳥神社の駐車場の写真

駐車場は境内に繋がっていますが、せっかくなので回り道をして一の鳥居から参道へ入場しましょう!

大鳥神社の駐車場と一の鳥居への回り道ルートは以下の通りです。

車で入ってきた道を引き返して県道に出て、東に70mほど歩くと大鳥神社の社碑があるので、すぐにわかると思います。

大鳥神社の社標

大鳥神社の参拝ルートと所要時間

大鳥神社の境内の参拝ルートはシンプルで、ゆっくり見て回り御朱印をいただいても20分程度で巡ることができます。

順番としては、

鳥居・参道 ⇒ 太鼓橋 ⇒ 手水舎 ⇒ 楼門 ⇒ 拝殿・祝詞殿・他の建物 ⇒ 御朱印
管理人
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写真を撮りながら回る場合は、もう少し時間に余裕を持ちましょう!

順番に紹介していきます。

参道・太鼓橋

参道は比較的長めで、一の鳥居から楼門までは160mほど。

大鳥神社の一の鳥居の写真

奥には石段・二の鳥居・楼門が見えています。

朱塗りの橋と石段の写真

また、朱塗りの橋の奥に大鳥神社の見どころのひとつ『太鼓橋』が。

※下の写真は楼門側から撮影

大鳥神社の太鼓橋の写真

アーチが美しい太鼓橋は京都の石工の作品で、1744年(江戸時代)に架けられたそうです。

老朽化が進み、普段は渡ることができないのでご注意ください。

管理人
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禰宜さん曰く、1月1~3日と神事のときだけ開放されるとのこと

また、この太鼓橋周辺含む境内はゲンジボタルが飛び交うスポットとして知られています。

大橋川の写真

ゲンジボタル保存区域の看板

​大鳥神社の公式X(Twitter)によれば、例年6月中旬~下旬の20時~21時頃にホタルが観賞できるそう。

時期が合えば夜にお参りするのもいいかもしれませんね(^^)

ただ、神社からの注意喚起にある通り、ホタルの採集・持ち帰りはしないようご注意ください!

大鳥神社の手水舎

大鳥神社の手水舎は、常に横に花が飾られていることが特徴です。

大鳥神社の手水舎の写真

管理人
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綺麗で香りもよく、これだけで癒されます

花は頻繁に入れ替えられるようなので、毎回違う感動があるのではないでしょうか。

手水舎とは関係ないですが、境内は秋になると常緑樹と紅葉の対比がものすごく綺麗なので、11月頃の参拝もおすすめです。

管理人
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以前、秋に訪問した時の写真を載せておきますね

紅葉している大鳥神社の写真

いよいよ楼門に到着です。

大鳥神社の楼門

上でも書いた通り、大鳥神社の楼門は京都の八坂神社西楼門を模して再建されたもの。

大鳥神社の楼門 表から

大鳥神社の楼門 裏から

1916年(大正5年)に起きた火災で、拝殿の一部と楼門・回廊・神楽殿・社務所・河合寺等を焼失したものの、4年後に氏子たちの総意により見事に復興を遂げたそうです。

管理人
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ここでも鉄の結束で即修復に取り掛かるのがすごいですね

2002年(平成14年)には、復興した拝殿を含む7棟の建物が有形文化財として登録されています。

大鳥神社の拝殿・祝詞殿と他の建物

楼門をくぐると正面に拝殿

大鳥神社の拝殿の写真

その奥に祝詞殿(中門)がありました。

祝詞殿(中門)の写真

祝詞殿の正面に賽銭箱があるのでここでお参りします。

参拝作法の案内板

参拝の作法として『二拝二拍手一拝』という神社がほとんどですが、このようにお参りする場所にハッキリ書いてあると安心ですね(^^)

祝詞殿の奥にある本殿はよく見えませんでしたが、大正時代の火災で唯一残った建物で、江戸時代に建築(再建)されたとのこと。

中には国の重要文化財に指定されているスサノオの木造坐像が安置されています。

境内には他にも、数々の有形文化財が。

神饌所 ⇒ 神様にお供えする食物を調理して格納する建物

大鳥神社の神饌所の写真

神楽殿 ⇒ 神楽(神に捧げる歌や舞)を奉納するために建てられている祭場・舞台

大鳥神社の神楽殿の写真

神輿蔵 ⇒ 神事・祭事に使う御輿や祭器を収める場所

大鳥神社の神輿蔵の写真

管理人
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特に神輿蔵は頑丈そうな造りですね

次は御朱印をいただきます。

大鳥神社の御朱印

大鳥神社の御朱印は、楼門手前の左手にある社務所で授かることができます。

大鳥神社の社務所の写真

初穂料は500円

私は染筆でいただきましたが、混雑時などは書き置きタイプの御朱印も用意されます。

大鳥神社の御朱印の写真

管理人
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手裏剣型の紙がかわいいですね♪

また、『紫陽花手水』の時期には期間限定の御朱印を授かることができるようです。

大鳥神社の他の授与品と初穂料

大鳥神社では、御朱印のほかにも様々な授与品が用意されています。

大鳥神社の授与品の写真

特徴的だったのが『酉顔絵馬』

大鳥神社という神社名に絡めたと思われます。

鶏のトサカと肉垂れだけがシンプルに描かれた円形の絵馬に自由に書き込むもので、筆記用具や参考書を書いて『合格祈願』『学業成就』、ユニフォームを着せて『スポーツの必勝祈願』など、自分だけの絵馬を仕上げることができるのが特徴です。

境内にはひとつも被ることがない、オリジナル絵馬がたくさん掲げられていました。

写真撮影を忘れていたのですが、同じものと思われる絵馬がXに投稿されていたので紹介します。

他県の神社ですが、雛形があるようですね。

その他、確認できた大鳥神社の授与品と初穂料は以下のとおりです。

●大鳥神社 神札 500円
●酉顔絵馬 500円
●開運おみくじ 300円
●おみくじ・こどもおみくじ 100円
●お守り 各800円
・交通安全お守り
・交通安全矢守り
・キーホルダー守り
・元気まもり
・安産お守り
・学業守り
・勝守り

まとめ

この記事では、大鳥神社に実際訪れたレビューをお伝えしてきました。

記事のまとめ

●大鳥神社の御祭神は、『素戔嗚尊(すさのおのみこと)
●大鳥神社のご利益は『厄除け』『家内安全』『夫婦円満』 等
●大鳥神社は甲賀流忍者・大原氏の氏神
●大鳥神社最大の行事は『大原祇園
●大鳥神社の無料駐車場は20台程度駐車可能

●大鳥神社参拝の所要時間は約20分
●大鳥神社近辺はゲンジボタルの保存区域
●大鳥神社の手水舎は花がきれい
●大鳥神社の楼門は八坂神社と瓜二つ
●大鳥神社の御朱印は基本的には染筆方式(500円)
●酉顔絵馬がかわいい(500円)

御朱印をいただける社寺の詳細も訪問後にまとめていきますので、ぜひ御覧ください!

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